「何食べたらそんなに可愛くなれるんだ…」
「えぇ!?なっ、なに!?」
「ずるいエリザちゃん!」
「えー!?」

エリザちゃんはいっつも可愛い。女の私まで見惚れてしまうほどに。
ふわふわでサラサラの蜂蜜色の髪の毛とか、白くて肌理細やかな肌とか
胸だっておっきくてスタイル良いし…そのくせギルベルトをボコボコに出来ちゃうくらい強いなんて!

「いいなぁ!いいなぁ!いーなー!」
「ちょっと…どうしちゃったの、今日なんか変よ?」
「うぅ…」

真っ白なテーブルクロスが敷かれたアンティークの机に頭だけ乗っけて
盛大に溜め息を吐くとエリザちゃんは「行儀悪い」と私に注意しながらもふんわり笑った。
こんなに素敵な人と弱小国家の私が友達でいいんだろうかって、いつも思う。
ローデリヒさんみたいに綺麗で気品がある訳でもなく、フェリシアーノくんみたいに
可愛くて優しい訳でもなく…あーあ、なんか悲しくなってきた。
せっかくお茶誘ってくれたのに、こんな事ばっかり考えてるなんてバレたら
きっと空気悪くなっちゃう。ごめんね、エリザちゃん。

「ほら、。紅茶冷めちゃうわ」
「あ!あぁ!ごめん!」

さっきまで湯気といい香りを漂わせてた紅茶も、今は静かに天井を映しているだけだった。
私は慌てて一口飲む。やっぱりぬるくなっていたけど、ふわりとベリーの香りがした。
温かいうちに飲んだら、もっと美味しかったんだろうなぁ。
カップをソーサーに戻すとカチンと陶器独特の音が小さく響いた。
うわぁー食器まで可愛いなぁセンスいいなぁ、なんて思ってたらエリザちゃんがいなくなっていた!
愛想つかされた?っていうとなんか語弊があるような気がするんだけど
あれ?どこいっちゃったのエリザちゃん!
私がキョロキョロしてると、これまた可愛いトレーに美味しそうなケーキを乗せたエリザちゃんが
可笑しそうに笑いながらやってきた。

「ちょ、なんでそんな笑ってるの…?」
「うふふ、ごめん。なんか、犬みたいで可愛くて…あはは!」
「いぬ!?」
「だってすごい不安そうな顔してキョロキョロするんだもの。飼い主になった気分だったわ」
「そんな…!」

わたしが、いぬ…!?あぁ、ちょっと前にルートにも言われた気がするなぁ。
考えてることが分かりやすいらしい。フェリシアーノくんに似てるって言われた。
(わたし、あんなにヘタレじゃない…!)(あれ、失礼かな)
エリザちゃんは未だにくすくすと笑ってたから、つられて私まで笑ってしまった。
わぁ、私やっぱり幸せだなぁ。

ことり、とテーブルに置かれたお皿の上にはチョコレートのケーキが乗っていた。
キャラメルもふんわりと香って

「うわー美味しそうだー…」
「ドボストルタ、作ってみたのよ。食べてみて!」
「これ、手作りなの!?」「うん、口に合えばいいけど…」

まずい訳が、ない。いただきます、と言って一口フォークで掬ってぱくり。


「おいしいよー!」「ほんと?よかったわ!」


の為に一生懸命作ったのよ!」


わたしは エリザちゃんが 大好きです!

(ねーねー、どうしたらエリザちゃんみたいに可愛くなれるかなぁ)
(えっ!?…恋すればいいんじゃない?)
(おぉ…なるほど…エリザちゃんローデリヒさんに恋してるもんね…!)

((本当に単純で可愛い子…))


ドボストルタ=ハンガリー菓子。チョコとキャラメルのケーキだそうで
発酵生地のもっちりとした食感とバタークリームのコクが美味しい、らしい。←
きっとエリザさんは可愛いもの大好きだと思います。
この二人で買い物する話とかも書いてみたいです。たぶん主導権はエリザさん。

さとうさま、リクエストありがとうございました!
残念な仕上がりで申し訳ありません…。