ばかばかばかばか!ロヴィーノのばか!

の声が聞こえた瞬間、目の前には真っ赤な、トマト…?
気付いたときにはもう遅くて反射的に閉じた瞳を開けば歪む視界と、どろっとした感触。重力に逆らえなかった破片が輪郭をなぞって落ちていく。うわっマジ意味分かんねぇぞこの女!!出会い頭にトマト投げてきやがった!今日はトマト祭りじゃねぇぞコノヤロー!てかここはスペインじゃねぇ!そう言おうとして口を開くと

うごっ!
このトマト馬鹿!そんなにトマトが好きならトマトに埋もれて死ね!
ふざけんなコノヤロー!っいた!止めっ、うわ!

絶え間なく飛んでくる赤いテソロ。バカ野郎食べ物を粗末にするんじゃねぇ!仕返しをしてやろうにも俺は何も投げる物を持っていない。しかも未だかつてコイツに喧嘩で勝った事も無い。くっそー誰か助けに来いよコノヤロー!フェリシアーノはどこだ!てかアイツいても結局負けそうだぞコノヤロー…。

まったくお前ら兄弟ときたらパスタにトマトって食い意地張りすぎなんだよ!
お前だって人の事言えなっ…うわぁぁあ!

べちゃべちゃという音の隙間に何かが小さい声で色々言ってるけど何にも聞こえないぞ!なんでアイツ半泣きなんだよこっちが泣きてぇよ!!

(トマトトマトって意味分かんないっての、こっちはお前の事で頭いっぱいだってのに!てか野菜相手に嫉妬してる自分に一番腹が立つのよ馬鹿ロヴィーノ死ねっ!)