「ちゃーん、チョコちょうだーい」
「うへぇ…」
なにちゃん。「うへぇ…」ってなに。オレ初めて聞いたよ、そんな言葉。
顔可愛いくせにダメでしょ。そんな変な言語話しちゃ!
「えぇーチョコーチョコー」「子供みたいな事言わないのー」
「男はいつまでも少年なんだよぉ」「うわ、真面目にウケる」
ケラケラと笑うちゃん。今日も笑顔が可愛い!ってそうじゃなくて!
そんなにオレにチョコ渡すの嫌なのかなー。ちょっとへこむにゃー。
「なんでぇ?藤吉には優しいのに、なんでオレには冷たいの!」
「冷たくないよ!愛情込めまくってるよ!藤吉先生はお母さんだもん!」
…藤吉、きっとこれ聞いたら傷付くにゃあ。
「ちゃん、愛情歪みすぎ!ねぇ、チョコー、チョコ欲しいにゃー」
「うるせー!」
そう言った彼女の右手から飛んできた物を反射的に受け取る。
それは、キレイにラッピングされた小箱だった。
「…ちゃん…!!」
「ありがたく受け取れよ」
悪戯そうに笑った彼女の顔が目に焼き付いた。
Give me Chocolate!
(だって荒瀬、可愛いんだもん!)
(ちゃん、ホント愛情歪みすぎ…)